人ごこち

移住者インタビュー

椎葉村在住

プロフィール

青木 ゆかさん(椎葉村在住)

美術大を卒業し、広島市で絵画教室をひらいていた青木さん。もともと田舎暮らしに興味があり、素朴でゆったりとした自然の中で力強い生き方がしたいと、西日本を中心に3年かけて理想の場所を求め探し、1年半前に椎葉にたどり着いたそうです。今でも時々は絵を描いていますが、好きなものを自由に描いてた以前とは違い、みなさんに喜んでもらえたらとの気持ちから、お祭りやイベントで似顔絵を描いたり、絵画教室を開いたりしているそうです。印象的なモンぺスタイルについて訊ねたところ、『珍しい格好をすることで、まずは私に興味を持ってもらい、椎葉の魅力をお話しするきっかけになればという思いで始めた』ということでした。

青木さんにお話を伺いました。

椎葉村の魅力

椎葉の魅力は、なんといってもコミュニティ力の高さです。椎葉は広く険しい山々に囲まれているので、集落ごとのコミュニティが発展したようです。今でも月に1度、常会と呼ばれる集落の集まりがあり、向山地区では公民館を使わずに各家庭が持ち回りで集会の場となります。それぞれの家庭でもてなし方や料理が違っていて、みなさんのお宅にお邪魔すると、手作りの豪華な料理が並びます。我が家に順番が回ってきた時はプレッシャーですが、楽しみのひとつですね。常会を通して日頃から各家の垣根を低くし、冠婚葬祭は総出で参加するなど、喜びも悲しみもみんなで分かち合います。行事に参加すれば、みんなで何かをつくる、というような一体感を得ることができますし、椎葉村に縁も所縁もない私にも家族のように接してくださいます。椎葉村で今でも行われている焼畑は、世界農業遺産にも認定されている自然環境にやさしい伝統的な農法です。人間以外の生き物はもちろん、目に見えない存在とも共存して繋がっているというような、昔ながらの知恵や考えが残っているように感じます。

椎葉村での暮らし

仕事は、焼畑そばクラブでのお手伝いを中心に、林業での下刈りや地拵え、焼畑、民宿のお手伝い、特産品の椎茸の繁忙期には椎茸生産者のお手伝いもします。また、椎葉村の魅力を伝えるためにイベントに参加したり、お声がかかれば土木作業もします。農家さんの高齢化が進んでいたり、人手が足りないお宅もあるので、なるべく多くの方と関わり、お手伝いを通して山の暮らしを体験したいと思っています。不自由さも含めて田舎での暮らしを楽しみたくて、電化製品は唯一ラジカセがあるだけです。水は湧き水をひいているし、近くで拾い集めた薪で火をおこし調理などに使っています。お手伝いに行った際は、お礼にお野菜などをいただくこともあります。都会に比べたら確かにお店は少ないですが、お野菜をいただいたり、山菜を採ったりと食べ物に困ることはありませんね。

移住者へのメッセージ

とにかく一度来てみたら、椎葉村の魅力が分かっていただけるはずです。椎葉村の魅力はコミュニティ力の高さ。困っていたら、血縁など関係なく助け合う、昔ながらの集落のシステムがそのまま残っていますので、知らない土地での生活に不安もあると思いますが安心して来てください。少しでも多くの方に椎葉の魅力を知っていただきたく、来年を目途にボランティアセンターの設立を目指していてます。人手が足りない農家さんと、興味を持った若い人をマッチングし、農業を体験後はセンターに寝泊まりしてもらうという感じで、後々の移住につながる間口を作りたいと思っています。センターが開設できたら多くの方に利用してもらいたいです。