人ごこち

移住者インタビュー

吉永林業 池田道子さん

プロフィール

池田 道子さん(諸塚村在住 職業:(株)吉永林業 現場作業員)

好きな林業に関わる仕事をするために諸塚村に2014年に移住した池田道子さん。東京で生まれ育ち、都内の大学に進学。大学卒業後は、NPO法人地球緑化センターが実施する「緑のふるさと協力隊」の隊員として、静岡県浜松市で活動しました。協力隊の任期が終了した後も、林業に関する仕事を続けたいと思い、求職活動を実施。すると、協力隊OBから諸塚村を紹介され、それをきっかけに、一念発起して単身諸塚村に移住。(一社)ウッドピア諸塚や他の林業会社に勤めた後、地元の林業会社である(株)吉永林業に転職。現在、現場作業員として林業に従事しています。

池田さんにお話を伺いました。

諸塚村の魅力

諸塚村には山里として独特な生活文化があります。急峻地林業の先進地であり、技術的・学問的な面からの面白さもあると思います。村民自身の自活力は高く、人口のわりにインフラが充実しています。県の出先機関やJA、森林組合と役場の連携が強いため、何かを行う際にも行政へのアクセスが良いと感じます。そんななかでも、やはり人口は減少してきており、地区の行事などで中心を担ってきた若者や中年層も少なくなってきています。そのため、負担感は大きくなってきているというのは、現代の地方ならではの問題と言えるかもしれません。


吉永林業 池田道子さん写真2

仕事のこと

私は地元企業である(株)吉永林業の現場作業員として働いています。仕事の内容は、主に、スギやヒノキの丸太生産です。山を調査し、伐採・造材・集材を行うことが多いです。仕事のほとんどが肉体労働で、労働強度が高い作業も多いので、体調管理に失敗するとかなりきつい思いをします。とはいえ、仕事の成果ははっきりと目に見えるので、高い達成感を得られます。重量がある自然のものを扱うため、命がけの仕事ではありますが、良い同僚とチームで、この規模の自然を相手にするのは面白いです。また、たまに珍しい生き物にも出会えます。


吉永林業 池田道子さん写真3

移住者へのメッセージ

私の移住は、やりたかった仕事に就職できたという点で良かったです。とはいえ、地縁も血縁もないところへ単身で移住したので、移住当初は生活していくだけでいっぱいいっぱいになってしまったこともありました。でも迷っているのなら、短期でも住んでみることをお勧めします。その土地に自分が合っているかは、他人の話を聞くだけよりも実際に住んでみないと分からないことの方が多くあります。気になる場所があるなら、試しに住んでみて、その土地で生きている人を見て、空気などを感じて、自分に合っていると思ったら移住を決める。それぐらい時間を掛けて体験しながら、移住を検討してみてはいかがでしょうか。