人ごこち

住民メッセージ

(有)神門自動車 松尾要一郎

プロフィール

松尾 要一郎さん(美郷町在住 職業:(有)神門自動車)

美郷町の(有)神門自動車で自動車の販売整備をはじめ、板金塗装、溶接、ものづくりなどをしている松尾要一郎さん。高校と専門学校の5年間、自動車科で学び、卒業後は地元に戻って父の経営する神門自動車修理工場で働き始めました。松尾さんの父は、41歳まで林業をするかたわら、自宅で酒やたばこを扱う雑貨店を営んでいました。しかし、4人の子どもを育てるのは難しいという思いと、これからの時代を見据えて、一念発起して神門自動車修理工場を創業しました。その10年後に、松尾さんが入社。以来40年間、自営業者として、さまざまなことを経験。24年前には(有)神門自動車と名称を改め、自動車整備だけでなく、ものづくりも行い、特許や実用新案も取得しています。昨年3月には還暦を迎え、2年前には息子さんが後継者として一緒に働き始めました。松尾さんは、最近のご自分のことを「しゃべり好きな職人」と分析しています。

松尾さんにお話を伺いました。

仕事の魅力

父親から受け継いだ整備工場を24年前に(有)神門自動車と名称を変更。自動車の整備だけでなく、販売も行い、板金塗装や溶接、ものづくりまで手掛けています。従業員5人の生活を支えるためにも、もともとの車両整備販売の仕事に加えて、特許製品の営業まで行っています。会社全体での技術を高め合いながら、経営者としての役割も担っていきたいと思っています。令和5年度には、特許製品を造る場所を新たに構え、製品の量産も考えています。ネット販売も視野に入れ、この事業も軌道に乗せたいと思っています。新しい事業の展開をしたことで、夢が広がっています。

美郷町の魅力

都会でなければできないことは、沢山あるとは思いますが、田舎でなければできないことも沢山あります。美郷町には、多くの土地があるにも関わらず有効利用されておらず、空き家も増えつつあります。そんな利用されていないものは、地元住民が気付いていないだけで、村外の人から見れば、良い活用方法があるのではないかと思っています。休日などに、ドライブがてら、もっと遠方の方だったら小旅行と思って、足を運んでみてほしいです。美郷町の埋もれている資源を発掘してほしいです。

神門自動車 松尾要一郎さん写真2

移住者へのメッセージ

移住されて最初は不便さを感じることも多いかもしれません。住む場所によっては近くにいろんな物を調達するお店がないことも事実です。しかし、なんとかなるものだと言いたいです。実は数年前に、仕事や通学の関係で妻や子どもが住まいを別に構え、私自身は地元で単身生活する経験を6年間しました。その間食料品の調達は、コープに加入してまかないました。一週間に一回自宅に品物が届き、冷凍冷蔵庫と電子レンジにガスコンロさえあれば、何の問題も感じることはありませんでした。アイスクリームも溶けることなく、生野菜まで届くのですから。便利な都会での生活は良いでしょうが、不便さを工夫し解決しながらの生活もなかなか楽しいものです。住めば都です。