人ごこち

移住者インタビュー

林業

プロフィール

那須 尚美さん(椎葉村在住 職業:林業)

以前は宮崎市内で接客販売業に携わってた尚美さんですが、結婚を機に椎葉に移り住んで15年、現在は4人のお子さんを育てながら、ご家族で林業を中心として働きながら、合間に野菜作りのお仕事もされています。義妹の佐和子さんとは仲が良く仕事でも一緒、帰宅後もお互いの家を行き来したり、電話をしあったりと、お子さんの年齢が近いこともあり、よく育児の相談などをしあっているそうです。

那須さんにお話を伺いました。

仕事の魅力

会社勤めの場合、子供の学校行事などで仕事を休まなければならない時には、書類を作成して許可をもらわなければなりませんが、林業の現場ではそういった手続きは必要ないし、理解や協力が得やすいです。また雨で山の仕事が出来ない時には、野菜作りなどをしているので収入のバランスも取れています。山の仕事ではチエーンソーなどの機械を操作するので危険も伴いますが、安全に仕事をする為に資格を取ったり、ちゃんと講習を受けたりします。結婚する前は、私が機械を操作するなんて想像もしていませんでしたが、今では自宅の庭の手入れも自分でできるようになり、楽しみの一つになっています。すっかり機械を扱うことが楽しいと思えるまでになりました。

椎葉村の魅力

椎葉村に来たばかりの頃は、近所のみなさんがとてもフレンドリーで、下の名前で呼び合っているのにとても驚きました。(同じ苗字の人が多いというのがその大きな要因でした。)また、椎葉村は広いため集落単位のコミュニティがあります。定期的に集まって話し合ったり、お祭りや行事の準備をしたりするのですが、参加するうちにいつの間にかみなさんと打ち解けていきました。今では車ですれ違う時に、必ず窓を開けて会話をしてしまいます。つい話が弾んで、目的地になかなかたどり着かないこともあるくらいです。また、子供が生まれてから思ったのは、子供を地域の宝として大切にしてくれます。地域の皆さん大事にされながら、伝統ある祭りや行事などに携わり、豊かな自然の中で子供たちがのびのび育つことが、椎葉村の魅力ではないでしょうか。

移住してよかったこと・後悔していること

私が椎葉村に来たばかりの頃、コンビニもなく、お店も少ない、知り合いもいないという状況で生活が出来るのか不安に思っていたのですが、近所のみなさんがいつも気にかけて下さって、とても嬉しかったのを覚えています。後悔していることではないですが、2歳以下の子供を預かってくれる施設がなかったので、小さいうちは子育てと仕事の両立が大変だったのを覚えています。でも、子供が生まれてからは時間が経つのが早く、ネガティブなことを考える暇もなく、あっと言う間の15年で、初めの頃の不安はいつの間にか無くなっていました。

移住者へのメッセージ

知らない土地で生活を始めるのは不安が大きいですが、地域の方は親切ですし、色んな行事に参加しているうちに、いつの間にか溶け込めます。仕事で人手が足りなかったり、困りごとがあったりしても地域の皆さんで助け合うようになっています。我が家は山の仕事を主にしていますが、全く違う職業のお宅へ伺ってお手伝いをすることもありますし、逆に来て頂くこともあります。もし、困ったことがあれば、みんなでいつでもお手伝いしますので、安心していらして下さいね。