移住者インタビュー

プロフィール

那須 佐和子さん（椎葉村在住 職業：林業）

以前は日向市で美容師をされていた佐和子さんは、林業を営み班長をされているご主人との結婚をきっかけに椎葉村で暮らすようになりました。現在では4人のお子さんを育てながら、ご家族で林業をメインに、野菜作りもされています。美容師の時とは全く違った職業で戸惑いもありましたが、経験したこともないマキ割りでは体力がつき、山や畑に行き植物に触れながらの仕事では、心身ともにとても健康的になれます。家事や育児、そして地域の行事をこなし毎日忙しいけど、とにかく毎日が楽しいです。

那須さんにお話を伺いました。

仕事の魅力

我が家では林業をメインに仕事をしていますが、私自身林業はもちろん、農業の経験もなかったので、畑の仕事から始めさせてもらいました。今年の年始には七草粥セットを1万パック出荷するなど、時期によっては野菜作りがメインになることもあります。山の仕事はどちらかというとダイナミックですが、野菜作りは体に負担も少なく危険もないので、女性でもやりやすいです。野菜作りは将来、林業が体力的にきつくなった時にも出来るので、畑も大事にしていきたいです。また、子供がいるので、どうしても学校の行事で仕事を抜けなければならないことがありますが、家族で仕事をしているので、そういった時に気兼ねなく休めるのは助かります。予定している作業が終わらなければ、仕事の時間が長引くこともありますが、ある程度自分たちでコントロールできるので、家事と子育てとの両立もそんなに負担ではないです。

椎葉村の魅力

村内の各家庭には光ファイバーが設置されていて無料で利用できます。通常の地上波放送の他に、地域の情報も毎日流れています。先日は子供が修学旅行に行った際の旅行先での様子が放送され、家族みんなで楽しみました。災害時には地域に特化した注意喚起や情報が流れるので、特に安心ですね。福祉面では、椎葉村の中学校は全寮制なので、初めの頃は寂しかったのですが、週末に帰ってくる子供を見ていると自立が早く、学校生活を楽しんでいるようです。その他にも、無料や負担の少ない健康診断を受けられたり、出産祝い金などの支援も整っていて、子育て世代の家庭にも魅力的なところだと思います。

移住してよかったこと・後悔していること

後悔していることはないですね、満足しています。台所を預かる主婦としては、買い物に少し苦労することもありますが、休みの日にまとめ買いをするなど工夫をしています。夏場の冷凍食品の購入は発泡容器を車に積んだりと少し準備が必要ですが、これも慣れてしまえばあまり大変だと思うこともありません。こういった知恵も、地域の先輩主婦のみなさんに教えてもらいました。椎葉村では伝統的な行事も多く、神楽や弓うちなどに携わることができます。女性は賄い料理や行事で使う小物の制作を担当しますが、知らない土地に嫁いで来てもいつの間にかみなさんと仲良くなっていましたし、楽しみがあるので仕事も頑張れます。

移住者へのメッセージ

私自身も不安な気持ちでこちらに来ましたが、すぐにみなさんと馴染むことができました。仕事では大変なこともありますが、畑仕事から始めたりと、ゆっくりと出来ることを見つけていけばいいんじゃないかと思います。移住を考えている方がいたら、あまり時間に追われることもなく、人間関係も良い環境で、生活することを楽しめる場所がいいと思いますよ。椎葉村では困ったことがあれば皆さんが気にかけて下さいますし、地域で助け合いをするという昔ながらのサポート体制もありますので、安心して移住できる場所だと思いますよ。