人ごこち

移住者インタビュー

宇納間備長炭

プロフィール

大和久 武さん(美郷町在住 職業:備長炭)

東京都出身で、以前は群馬県で養豚業の会社に勤務していた大和久さん。家族との時間を大事にしたかったこと、また田舎暮らしに興味があったこと、せっかくなら伝統的な仕事に携わりたいと考えていたところ、たまたま見た雑誌で宇納間備長炭の小田幸三さんを知り訪ねました。突然やってきたにも関わらず、とても親切にしていただき炭焼きの技術から住まいの事までお世話になりました。火を相手にする仕事なので危険を伴いきつい作業もありますが、宇納間の備長炭作りには歴史があり、それを受け継ぎ次の世代に伝える大切な役割を担うつもりで仕事にあたっています。今では自分の窯を持ち、ひと通りのことをやって行けるまでになりました。

大和久さんにお話を伺いました。

美郷町の魅力

宇納間の魅力は温暖な気候と人とのつながり、そして子供を育てるのに適した自然環境です。私が移住してきたばかりの頃、なかなか家が決まらずに小田さんの家に住まわせてもらっていたことがありました。他人を住まわせるなんて都会では考えられなかったので、夫婦でびっくりしましたね。また、子ども達の夏休みには、山や川で思いっきり遊ばせるための時間を私自身も持つようにしています。東京生まれ、東京育ちの私にとって、こんなに贅沢な環境で過ごせる子供たちがうらやましいくらいです。

移住して良かったこと・後悔していること

移住して後悔していることはないですが、東京出身の私には宮崎の醤油が甘くてまだ慣れません。しょっぱい醤油を買い求めなければいけない事くらいですね。移住については、新しく始まる生活が楽しみでしかなく、不安は全くなかったです。備長炭作りを覚えるのに必死でしたし、大変だと思う暇もないくらい、毎日が充実しています。

移住者へのメッセージ

新しい場所で、新しい生活を始めるのには、大きな決心が必要ですよね。以前に比べると、同世代の移住者も増え、家族ぐるみでのお付き合いもあります。時々集まり語り合いながら、楽しい時間が過ごせるようになってきました。もちろん、人生の先輩方からもたくさんアドバイスを頂いています。住まいの事もそうでしたが、こちらの地域の方はみなさん優しく家の垣根が低く、困ったことや相談事など聞いて下さるので安心して生活が出来ますよ。