細島みなと祭りは、明治22年（1889年）の全国町村制施行により「細島」が宮崎、都城、延岡、油津と並んで、宮崎県で最初の町制を施行したことを祝って始まった祭りです。日向三大祭の一つで、毎年７月に開催され、今年で1３４年目を迎えます。

この年、初代細島町長の日高猪兵衛（ひだかいひょうえ）は住民の平穏を願い、関西から太鼓台の設計図を取り寄せ、それを造って東地区の住民に担がせました。翌年西地区にも太鼓台ができ、今のみなと祭りの礎ができました。

二基の太鼓台は祭り最終日の夜に、東西の地区境で対峙し、組み合わさります。電飾が施された両太鼓台の太鼓の音が重なり合って轟き渡る頃、細島みなと祭りは最高潮を迎えます。

さらに、この祭りが始まる以前から行われていた細島八坂神社の大祭である祇園祭も同時開催され、家内安全と大漁を祈願する祭りとしても住民に親しまれています。

近年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020、2021年は中止、2022年は規模を縮小しての開催となっていました。

今年は、日向市の細島で港町の熱い夏を体験してみてはいかがでしょうか。